人を殺せるくらい尖った女子達の視線を浴びながら、開き直って振り向く。






「私になにかご用でしょうか。」


「何もそうツンケンしなくたってイイじゃ~ん。僕のコトキライ?」


「……別にツンケンなんかシテマセンケド………」





そう答えつつ、私は無邪気な笑顔から視線を外した。







***




昨日――――




名も知らぬ美味しい料理をもぐもぐしながら、横目にジローを見てスゴイと本気で思っていた。



抜かりのないオニイサンの計らいによって、直ぐに持ち込まれたOA機器と書類の山。



……てか、もしもし?

ボロ屋といえども一応、家主は私デスケド?








ジローは諸々の物と一緒に持ち込まれた眼鏡を付けるや否や、キーボードを打ち始めた。



その手つきは一流ピアニストみたいに滑らかだ。