「それよか、早く用件言えば?」


「それこそ分かり切ったコトなんじゃないの?」




言い返されてむぅっとジローが口を尖らせる。



「いつまで逃げ回ってるつもり?」



「あの学校は成績で単位取れっから、俺、出欠席かんけーねーもん。」



コイツ何気に自分が頭イイ事自慢しましたか?





「まぁ、僕もおーじろの学校事情なんて心配してないよ。ましてや会長ホドおーじろの私生活にも興味ナイし。」




会長ってのはお父さんのコトらしい。


ニッコリ笑うオニイサン。

しかし目が笑ってねぇー。






「僕が何よりも問題にしてるのは、おーじろが僕の仕事をサボってるってコト、だよ。確かに会長には掴まえろって言われてるけどォ、僕的にはどーでもいいね。おーじろが僕の仕事さえしてくれれば。」