ジローの背中に馬乗りになって、軽やかに腕を後ろに捩じりあげた借金取り(仮)が楽しげに目を細める。 「ふっ……みーつけたぁ。僕から逃げようとか甘~い。」 「くそっ!放せって―――」 「そこの男っ!ジローを放しなさい!!」 私の叫び声に「へ?」と顔を向ける借金取り。 私は握っていた物を力一杯投げつけた。 ふっと余裕綽々に笑ってそれを受け止めた借金取りの手の中で ぱりっ☆ でろーっと垂れた生卵。 固まった借金取りの顔面に二個目が……… 命中しちゃったよ; そこまでする気はなかったのに。