「いってきます!」






キスを迫るジローを振りきり勢いよく外へ飛び出した。


壁に立てかけてあったものに足を止める。





あ…………忘れてた。




それを手に再び家の中へ戻る。








「あ?何ダヨ?やっぱキスしたくて戻ってきたのか?」


「違うわ、バカ!」





飛びつくジローを交わしシンクへ行く。







「今日私バイト休み。ちょっと行くところがあるから。…これを取りに一回戻ってくるケド。」



「ふーん?どこ行くんだ?てか……どうしたんだ、それ?」












水を張ったコップに入れたのは一輪の白いバラ。