耳に落とされた甘いセリフ。
体より胸の奥がジンと熱く震えた。
なによ、
……エロ魔獣のくせに
絶妙なタイミングで私を折らないでよ。
一人で生きてかなきゃいけなくて、
寂しくないって
強がってなきゃ頑張れないのに――――。
「ふ……っ……ぅえ……」
喉の奥からせり上がってきたものは、簡単に目の縁を超えて溢れだした。
期待させないでよ、バカ
首輪なんて付けたら、もう私の犬だって勘違いしちゃうじゃん。
ずっと傍にいてくれるんじゃないかって
………思っちゃうじゃん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…