耳に落とされた甘いセリフ。 体より胸の奥がジンと熱く震えた。 なによ、 ……エロ魔獣のくせに 絶妙なタイミングで私を折らないでよ。 一人で生きてかなきゃいけなくて、 寂しくないって 強がってなきゃ頑張れないのに――――。 「ふ……っ……ぅえ……」 喉の奥からせり上がってきたものは、簡単に目の縁を超えて溢れだした。 期待させないでよ、バカ 首輪なんて付けたら、もう私の犬だって勘違いしちゃうじゃん。 ずっと傍にいてくれるんじゃないかって ………思っちゃうじゃん。