「ったく、ちょっと間置いただけでもう甘え方忘れてんのかよ。手のかかるヤツ……」
からかうような口調とは裏腹に、私の頭を撫でる手は優しくて
私はどーしてイイのか分からなくなる。
体の力が抜けて、その時首元で動いた物に気がついた。
…へ?
何コレ?
いつの間にそこにあったのか、シルバーのハートのトップがついたペンダント。
「あーそれ。前借り以上に働いた分で買った。まぁ、安もんだけど。オマエあんま装飾品に金使いそうにねぇし。トイレットペーパーとか買ってやった方が喜びそうだけど…」
クスクスという笑い声と一緒に、指がペンダントに絡んだ。
「俺は首輪つけねぇから、代わりにオマエが付けとけ。」