『あたし、最期の手紙読むからきいてね…
広臣へ
あたしはもう木崎愛実になりました。
広臣と結婚できてよかった。
ねぇ。
あたしほんとは怖かった
いつかいなくなっちゃうんだって。
だけど広臣は普通を遥かに超える男だから大丈夫だよね。
映画かんの貸しきりのときも
車にひかれそうなときも。
いっつもいってた。
だから、記憶も、消えなかった。
ほんとにすごいよ。
あたしはそんな広臣の奥さんになれて幸せ。
これからめよろしくね。
ずっとずっと。
子供もつくって大家族になろうね。
あたしとあなたは運命です。
絶対広臣は死なないよ。
あたしは信じてる。
木崎愛実より
……ひっく…ぅゎぁん…広臣…目覚まして!!ねぇ!!ねぇ!!」
そんなとき。
あたしの目に映ったのは、あのかんかんだ。

