愛してるの一言



夜。
あたしは広臣の横に添い寝した。

「愛実ぃ…俺…こぇんだよ…」

広臣があたしの胸で泣いた。

『ぅん。』


あたしは冷静に。
ただ広臣の話を深く理解して。
ひたすら聞いてた。


「愛実とはなれたくねぇよぉぉ…」

『うん。』

「ずっと…一緒にいてんだよ…」


広臣は。
あたしの胸で泣いて。
気付いたら疲れて寝てしまっていた。


あたしは、ずっと広臣を見てた。

広臣の寝顔を見るのは初めてだったけど。
すごく綺麗な顔してた。