教室に戻ると、
木崎広臣は机にうつ伏せになって寝ていた。
よかった……。
なぜかほっとする自分がいる。
席に座ろうと椅子をひくと。
「ぉぃ」
『ゎっ……』
木崎広臣が、
まさか話をかけてくるなんておもってなくて。
一瞬でも不思議な気持ちを抱いた気がした。
「なんでさっき、驚いた。文句でもあんのかよ」
な……
なに、無愛想。
『別に文句なんてないし。あんたに興味なんかない』
「かわいくねーな。言っとけど俺だってお前に興味ねぇから。」
そう言って彼は…
冷たい気をはなちながら教室をでていった。
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