愛してるの一言



午後の授業もろくに受けずに、放課後になった。

みんなが下校するなか、あたし達だけが教室にのこった。

夕陽が良い具合に差し込む教室に。
2人きり。

どちらも口を開かずただ沈黙がつづくだけだ。

そんなとき、
先に言葉を発したのは、
広臣。