状況が少しずつわかってきたあたし。 あたしはとっさに隆二にかけよった。 いろんなひとが見ていたり救急車をよんだりしているけど そんな人混みをかき分けて、隆二にかけよった。 『隆二っ!!隆二!隆二!隆二』 隆二…… 涙が… 溢れない。 一滴の涙が頬を伝うだけ。 隆二…… 「み……ま……なみ……」 『隆二っ?!』