空に願いごと。


「うん、いいよー。」
へらへらと作り笑いしてしまった私。
妙に変な感じになってしまった。

「ありがとう。」
「…うん。」
そう言うと藤井くんはスタスタ歩いていった。
細身で長身の後ろ姿をボーッと見つめていたら、数人の女子が来た。

「ねぇ、今藤井くんと話してた?」
「え?あぁ…。うん…。」
「どんな感じだった?」
「普通…だったよ…。」