藤井くんは皿を持って、鼻筋の通った鼻に近づけた。そしてウエッと言った。 食べる気失せる…。 「いいじゃん、美味しいよ。匂いは…まぁ、きついけど…。」 私は左手に箸を持つと、島らっきょうを一つ食べた。 「あー、おいしーい。」 わざと大きな声で言ってやった。藤井くんは、はははと笑った。まぶしーな、キラキラしてるよ…爽やか少年…。