「真咲は可愛いんだからもっと気をつけないと」
雨竜くんはそっと私の眼鏡と三つ編みしていたゴムを外した
「うん…………やっぱり可愛い」
「雨竜くん?」
「俺、諦めない。真咲のこと好きだし」
真剣な表情
もし侑李くんじゃなくて
雨竜くんを好きになっていたら
こんなに苦しくないのかな
雨竜くんとなら笑っていられるのかな
「真咲…………俺と付き合ってよ」
楽になりたい
そう思えば今目の前の雨竜くんの手を掴みたくなる
だけどね
「ごめんね…………私が好きなのは侑李くんなの」
侑李くんじゃないとこんな気持ち知らなかった
人を好きになるなんてなかった
恋がこんなに素敵だなんて知らなかった
全部侑李くんじゃないと駄目なの



