翌日
「おはよっ……………て、えぇ!?」
「千野煩い」
「だって」
千野が煩いのはきっと私の見た目
「何でまたダサくなってんのよ」
「別にいいでしょ」
少し前の自分に戻り三つ編みに眼鏡にきっちり着こなした制服
クラスメイトも驚きが隠せないようで
「真咲おは……………ちょっと何その格好」
「浅古くんには関係ありません」
「なぁ、昨日の返事といいお前おかしいぞ」
おかしくもなるよ
初めて好きな人と両想いになれたのに
私のこと好きな人が他にもいて
私が想いを伝えたら必ずどちらかを傷つけてしまう
それならいっそう返事なんてしなくて2人とも傷つけた方が傷が浅く済む
だから返事はしない
浅古くんを好きなのも隠し通す
「真咲…………俺が嫌いか?」
そんな質問ずるい
嘘でも嫌いなんて言えない
私は俯いて何も言わなかった