「侑音、今度彼氏連れて来てよ」
「……………………あ……うん」
「あんな彼氏いるなんて羨ましいなぁ」
「私ちょっと飲み物買ってくる。麻歌は何かいる?」
「リンゴ!!」
震える手で病室の扉を開ける浅古くんを慌てて追いかけ私も病室を出た
「あいつ幼なじみの麻歌」
「そのようですね」
「俺のこと侑音…………俺の姉貴と間違えてんだ」
女装してるから間違えてるんだ
そう思っていた
「麻歌は俺のこと姉貴の彼氏だと勘違いしてんだ。それで俺のことまったく覚えてなくて……………」
事情はよく分からないけど何か複雑なのは理解した
「よく分かりませんが私にとっては浅古くんは浅古くんなので」
「真咲………………」
「ですから無理なんてしなくていいんです」
私の言葉が意外だったのか浅古くんは目を見開き
「俺が全て悪いんだよ。だから俺は侑音にならなきゃね」
何か呟いたが聞こえなかった



