~1年後~




「侑李何してんだ?」

「燐か…………別に。たそがれていた」

「たそがれてって…………まあ、気持ち分かるけどな…………もう卒業か」

「早かったな」

「真咲とはあれから連絡取っているのか?」

「たまに電話するくらい」





今日、桜が舞う中



俺達は高校を卒業する





真咲とはあれからたまに電話をする程度



俺は受験で忙しかったし

時差もあった為、なかなか連絡が出来なかった






声聞くだけじゃ、物足りない



会いたい

抱き締めたい


キスしたい




「ちょっと」

「ハァ…………千野か」

「真咲は知ってんの?」

「何を?」

「あんたがイギリスに行くこと」

「いや、言ってない」






千野は馬鹿じゃないの!?とキレていたが無視をした




俺は卒業後、イギリスの大学に行くことにした




真咲には知らせていない



つーか、真咲も高校卒業だし

卒業後どうするか聞いてねぇ