あれだけ拒否していたにも関わらず浅古くんが購入した為文句なんて言えなくて
「まーさきっ。んな不細工な顔すんなよ」
「煩いです。高級なワンピースに汚れなんて付けたらと思うと怖くてまともに歩けませんよ!」
結局着たままショッピングへ
「………………あのお金は明日支払いますので」
「別にいらねぇよ。俺が勝手に買ったもんだし」
「ですがっ」
「ならソレ直して」
ソレと言われ指さしたのは私の顔
顔を直せと?
確かに不細工だけど顔なんてどう直すんですか
「整形しろと?」
「ちげぇよ。言葉だ」
言葉?
首を傾げると浅古くんは小さく笑い
「敬語だと距離感じるんだよ。なんつーか…………そういうの嫌なんだ」
その笑みが悲しく見えたのは気のせいだろうか
「浅古く…………」
「真咲!女子限定スイーツパフェだって!行こうぜ」
「女子限定ってアナタ男ですからぁ~」
うん、
きっと気のせいだ



