「侑李…………」
「ん?」
「好き」
「ん…………」
唐突な麻歌の告白
けど俺が好きなのは
愛したいのは
愛されたいのは
「俺も好き。だけど家族としてだから」
真咲だけ
麻歌は泣きそうなのに泣かない
笑顔で俺を真っ直ぐ見つめる
「どれだけ侑李が真咲さんのこと好きか分かる………それでもいいの」
「麻歌…………」
「お願い………私を見てよ」
こんなことしたって麻歌が辛いだけ
そんなこと分かっているのに
俺は真咲を忘れたいから
「麻歌を好きになれるように努力する」
俺は麻歌を利用する
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