侑李くんは黙り込んでしまい



「少し時間くれ」




そう言って麻歌さんとは一体別れた



「今の何?」

「え?」

「浅古には真咲がいるじゃん!!何でフらないのよ」





フれる訳ないよ



侑李くんは怖いんだから


だって侑李くんの手、さっきから震えてる




「真咲…………ごめん」

「……大丈夫です。ゆっくり考えて下さい」




侑李くんはまた麻歌さんをフって失うのが怖いんだ




「俺………」

「夜、お話しましょう。今は修学旅行を楽しみましょう?」




私が笑いかけると力無く侑李くんも笑ってくれた




この時私は決めたんだ





侑李くんから離れるって………………