だけど私が駄々をこねていたら
「搭乗手続きしてんじゃん………行くぞ」
「嫌です!!降ろして下さいぃ」
侑李くんに担がれ無理やり飛行機の席に向かった
こんな鉄の塊が空を飛ぶなんて有り得ない
どんだけ重いと思ってるのよ
墜ちるに決まってる
「死にたくありません」
「だったらこうしてろ」
握られた右手
繋がっているのは侑李くんの左手
それと
「寝てたら?少しは楽だろ」
自分の肩に私の頭を寄せて縮まる距離
なんて言うか
「イチャつくな。ムカつく」
「うるせぇ。彼女作れば?雨竜くん」
「アンタに雨竜くんって呼ばれたくねぇ」
「フられて可哀想な雨竜くんって呼んでやるよ」
「まじムカつく!」
凄く空気が悪いです



