「あんたまさか…………」


「えぇ、生倉カンパニーは私の家の会社。あなたの言うように私もパパにお願いすればあなた達の会社なんて」



クスッと笑い




「捻り潰せます」



一同を見渡した





「俺………マジ勘弁!!」

「俺も降りる!!」

「私もっ!!」




次々屋上を飛び出し残ったのはリーダーの女




「あなたはどうします?」

「ふざけないで…………あんたが侑李から離れたら!!」


「俺から離れたら何だよ」





女の声を遮って現れたのは侑李くん



来ないでと伝えていたのに

「ゆ…………うり」

「あんたのこと知らねぇし。今後真咲に手出すな。出したら」





侑李くんは女に近付き



「侑李くん!?」



女の首を片手で持ち



「マジ殺すから」



恐ろしいほどの殺気だった




女はその場に崩れ落ち




「二度と関わらない」



そう呟いてデータを渡してくれた