「雨竜くんは授業行きなさい。生倉さんは今日はもう帰りなさい」
「けど先生!!」
「先生が生倉さんを送り届けるから安心して?」
「それなら……………」
雨竜くんは渋々授業に向かった
「さて」
麻美さんは着ていた白衣を脱いで私の手を引いた
こうして見ると麻美さんも綺麗
麻歌さんに似てる
「麻美さん……………」
「侑李に言わなくていいの?」
「え?」
「あなたも雨竜くんも侑李に話そうとすると止めるから」
侑李くんには知って欲しくない
私が汚いことも
侑李くんのこと好きな人にやられたってことも
何も知られたくないの
だって知られたら侑李くんはきっと自分を責める
そんなの嫌だから



