「ゆり!!ビッグニュース!!」
あたしは教室に入ってすぐにゆりの席へ向かった。
「なになに!?」
「じつわね!ーーーーーーーーー」
昨日のことをすべて話した。
「まぁーじで?何年だったの?」
「わかんない!」
「そっか、んじゃ名前は?」
「わかんない!」
あたしが答えるとゆりは固まってしまった・・。
「ん?一目ぼれしたってことかな?」
「そうなりますねー!」
ぁーまた会いたいなぁ・。
今日会えるかなぁ?
どうやって調べようかなー♪
「どうゆう人だったの?」
鏡でメイクの具合をチェックしているゆりに聞かれた。
「えっとねー。かっこよくってー優しそうでー・・・・」
っといいながらふと廊下を見ると!
なんとそこにはあの王子が!
「いたぁぁぁぁ!!」
あたしは大声でさけんだ。
「なによ!?びっくりしたぁ!って蘭!?どこいくの!?」
あたしは廊下を飛び出て走っていた。
「名前聞いてくるーー!」
はぁ・・・はぁ・・・!
いた!
えっと・・・はぁ・・・はぁ・・・なんて言おう・・・。
ぁー行っちゃう!
「ぁのー!!そこの人ーー!」
王子に向かって叫んだ!
すると王子が振り向いた。
「俺!?」
王子はあたしの顔をじっと見つめた・・。
「なに?」
王子が不機嫌そうに言った。
怒ってんのかな?
ぁあ・・。なんて言おう・・・。
えっと。。えっと・・・。
「あの!あたしと付き合ってください!」
ん?あたし、今、なんて言った?
ぅわぁぁぁ!
やばいやばいどーしよぉ!
絶対怒ってるよ王子ー!
「あのさ・・・。」
王子が口を開いた!
絶対振られる!もぅ最悪ーーーー!
ぇえーぃ!もうしらん!
当たって砕けろだぁー!
「君・・・・。誰?」
ん?
ぁあ!そうか!あたし初対面だったんだ。
「1年D組の神埼蘭です!」
一応自己紹介してみたんだけど・・・。
なに?王子全然表情変えないんですけどーーー!
「そうなんだ♪俺まだ君のことよくわかんないからとりあいず・・アドとケー番教えてくれる?」
ぉお?予想外の返事だぁ!
まだ可能性わある!!
「はぃ!!」
あたしは自分のアドとケー番を赤外線で送った。
「さんきゅっ。じゃ今日メールするから。じゃね」
っといって王子は去っていった・・・・・・・。
ん?なんかよくわかんないんだけど?。。。
すると陰で見ていたらしいゆりが駆け寄ってきた。
「らん!?なに?どうゆうこと!?」
あたしは携帯をぼーっと見つめて答えた・・。
「・・・・・あたしにも・・・よくわかりませんねぇ・・・。」
・・・・・・・・・・・。
ええええええええ!?
あたし王子に連絡先教えた!?
今日メールするって言ったぁ!?
うっそーーーーー!
やばい!
あたしめっちゃ今パニック状態!
どーしよー!
とにかく!落ち着け!自分!・・・。
「らんあなたなにしたの?」
ゆりが首をかしげて言う・・・。
「えっと・・・。告白?」
あたしも首をかしげて答えた。
「初対面の王子に?名前も知らないのに?」
そうだよ!あたし・・・、名前も知らないんだった・・・。
「うん・・。なんか勢いで?」
「らんすごーい!」
ゆりはびっくりして笑っていた・・。
今日・・。メールくるんだぁー。
楽しみー!
はやく夜にならないかなー♪
てかてかあたしなにしちゃってんだろ。
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「らんちゃーん!焼けたよ!出してきて!」
「はぁーい!」
今日も学校が終わって直行でバイトに来た。
あたしがしているバイトは学校から徒歩10分くらいのところにあるパン屋さん。
ここのパン屋さんにはバイトをする前から毎日のように来ていた。
あたしが一番好きなのは、クロワッサンのなかに板チョコが入っているパン!
めちゃくちゃおいしいんだ♪
このパン屋さんのご主人はとってもやさしくて、奥さんと一緒に仕事してて、とっても仲がいいんだ。
憧れの夫婦って感じ♪
「らんちゃんはよく働くなぁ!おじさん大助かりだ!ハッハッは!」
っとおじさんはいつもあたしの事をほめてくれる。
「そう言ってもらえるとうれしいです♪」
おじさんはパンを焼いて、おばさんはパンの仕上げ。
そしてあたしはカウンターをまかされていた。
カウンターは接客業だからお客さんと話したりしてたのしい!
あたしにはぴったりだと思う!

「ありがとうございました~。いらっしゃいまっ・・・ぁあ!」
いつものように仕事をしていたら目の前には・・・。
王子!!!!
なんでここにいるの!?
うそでしょーーー!
「げっ・・・ぁ・・・。」
ん?今ゲッって言った!?
なんか変な声がしたのは気のせい!?
「げ?」
っとあたしは不思議に聞いてみた。
「いいや。なんでもないよ♪あ、えっと、チョコクロワッサンひとつください。」
いつもの優しい笑顔で王子は言った。
「はい。チョコクロワッサン1つで120円になります♪あの!チョコクロワッサン好きなんですか?」
もしかしたら王子と好み一緒?
なんか嬉しいよーなぁ!
「あ、うん。おいしいよね。はい120円。じゃまたね♪」
王子は足早に店を出て行った。
んー。急ぎかな?
あ!また名前聞くの忘れてた!
はぁー。
っとため息をつきながらカウンターに置いてある椅子に腰かけた。
今日ちゃんとメール・・くるよね?・・・。
うん。大丈夫!きっとくる!!
よし!あとちょい頑張ろう!