だって、理太と一緒に死ねる。一緒に天国に行けるならいいんじゃないか??

そう思った。死ぬことは嫌だよ.. けど、普通に死ぬよりはいいかもしれない..

 こんなに早く迎えが来るのは双子の兄に恋をした神様からの天罰かもしれない..

そう思ったんだ..

 親不孝かもしれない。それに、理太は死にたくないかもしれない..

けど、理太には悪いけど理太と一緒なら死んでも全然構わない..

 理太は私の事どう思ってるのかな?少しでも気にかけてくれてるのかな??

そんな事を考えていたら理太が立ち上がりドアの前に立った..


「理香、ここから出られるかもしれない」


 え?ここから出られる??どうやって..

私は尋ねた

「ここから出れるって、どうやって?何回呼んでも助けは来なかったし、出られる道なんて..」

そう私が尋ねると、理太は優しくこう言った


「このドアを突き破れば出られる」


 ドアを突き破る...

私は「だめ!!」と、理太にしがみつき止めた..

しかし、理太は優しく微笑みながら「大丈夫」と、

私の腕を振りほどきドアに体当たりをした

 けど、ドアは外れなくて理太はキックした

そして、ガタッという音とともに反動で理太が倒れた..


ドアは外れたが、理太の足は赤く腫れ、立ち上がれない状態だった..