「岡崎…大丈夫?」

スーツを羽織りながら彼が聞いた。

「え?」

「顔が死んでる。何か悩んでるなら話くらい聞くけど」

今あたしはきっと、あからさまに驚いた顔をしているだろう。

「大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます」

「私だってする事しか考えてない訳じゃないんだから。たまには頼りにしたら」

「はい…」

思わず笑ってしまった。