ドアが閉まると同時に軽く目眩がして、その場に座り込んだ。 自分を傷つけたい。 そういう気分にしか、今はなれない。 迷うこともなくケータイを掴み、あの人を呼び出した。 一時間もしないうちに、黒いベンツがあたしのマンションの前に止まったのは言うまでもないだろう。 中を確認せずに、そそくさと車に乗り込んだ。