「ねぇ、企業秘密が何なのか教えてくれないの?」 またそうやって猫のような目で見つめてくるから、別に言っても構わないかと思っちゃうんだよなぁ。 この子なら言い触らす様な相手もいないだろうし。 「いいけど、条件付きね?」 「どんな条件?」 「ケチるわけじゃないけど…売買とか無しに抱いて」 それを聞くやいなや、彼が爆笑しだした。 「笑うことないじゃん…」 「だって…千絵さんなんだか必死なんだもん」