「ありがと。 千絵さんにも、そんな風に想う人がいるの?」 「勝也くんくらいの年齢の時は…それでもいたのよ? でももうきっと恋愛はしない」 こういう風に素直に話したのは久しぶりだ。 まあ、これ以上深い話をしたいとは思えないけど。 「また詳しいことは…機会があれば話すね」 「楽しみにしてるよ」 機会なんて無いのは彼もわかってるに違いない。