「それより…今日は一日何してたの?」
「仕事探してた。
コンビニかファミレスのパートか何かにしようと思って」
ちょっと意外な返答で、どう反応したらいいのか迷ってしまう。
「パートなんて熱心じゃない。もうちょっと勝也くんてゆるい子なのかと思った」
「俺だって将来のこと考えてないわけじゃないし…
一応千絵さんにお世話になってばっかじゃ申し訳ないなって思ってはいるんだよ?」
びっくりした。
意外と根は真面目なんだ。
「今、意外だって思った?」
笑いながら彼が尋ねてきた。
「うん、まさにそう思った」
「否定しようよ〜」
やっぱり彼はどこか楽しそう。

