「それより…今日はいきなり飲みたくなったなんて、何かあったの?」 「君に愚痴を聞かせようとは思ってないから大丈夫。ただ、すごい疲れちゃったから息抜きがしたくて。 だからちゃんと癒してね」 「俺、癒し系ってよく言われるから」 なんだか楽しそうに笑いながら、勝也くんはそう言った。 「勝也くんさぁ…見た目と中身のギャップ激しすぎ。 黙ってれば優等生で通るのに」 「マジで?ありがと」 ふふっと女の子みたいに彼はまた笑った。 「ほめてないし」 18の男子に大人らしさを求めたあたしがバカだった。