電車から降り涼しい夜風に包まれると、仕事のことなんてどうでもよくなってしまった。 ただ今、この風を心地よいと感じて、 これから勝也くんがあたしの顔をみたらきっとまた可愛く笑いかけてくれるだろうとわくわくしている。 それだけで十分なんだ。 明日のことなんか今は考えたくない。 夕暮れはなぜこうも何とも言えない気持ちになるんだろう。