数分間電車に揺られて、やっと電車が停車した。ドアが開くとともにホームへ降り立ち、彼が待つ家に急ごうと改札を抜けて足を進めたタイミングで、後ろから名前を呼ばれた。 後ろを振り向くと、今一番会いたいと思っていた彼の笑顔。 「あれ、勝也くん!」 なぜ今ここにいるのか頭がついていかず、思わずキョトンとしてしまった。 「そろそろお帰りのタイミングかなと思って駅まで迎えに来たのに、全然目もくれずに進んでっちゃうんだから悲しかったんですけど〜」 唇を尖らせて拗ねる姿がたまらなく愛おしい。