仕事が終わったのは、午後6時過ぎ。 会社を出て外の空気を吸うと、自分は生きているんだと思い知らされる。 あんな狭い部屋のなかで気を遣い、後ろめたいことをされていてばかりじゃ苦しくなってしまうのだ。 少し気分転換がしたいな。 そう思った時には、すでにあたしの手は動いていた。