その瞬間はっとした。


勝也くんってこんなにたくましい体だった?


しばらくの間、こういうことをしてなかったから気付かなかったけど、急に成長しちゃって…


思わず見とれてしまった。


シャツを取り去って、彼の背中に手を回す。

指でそっと肩甲骨の辺りをなぞってから、おもいっきり抱きついた。


「男らしくなったね…」


胸板の厚さを直に感じながら呟いた。


「え…?」


「まだまだ成長の余地ありね。
これからもっと大人の男性になるんでしょ…?
楽しみね」


抱かれながら言うのもおかしいけど、まるで母親のような気持ちで言った。