「…4月2日」 そう聞いた途端、勝也くんがくすっと笑った。 「うわ〜…似合う」 「ほら、そう言われるのが嫌なの!」 そうなのだ。 千絵はしっかりしてるだとか一人でも生きていけそうだとか、そんなイメージは虚像にしか過ぎないのに。 それが学期の中で一番早い誕生日だからって似合うだとか言われるのが幼いながら苦痛だったのだ。