あたしは行為そのものよりもこういう風にしている時間の方が好きだ。 理由は…こんなあたしでも唯一誰かに甘えられる瞬間だから。 「勝也くんはこういうことするのは慣れてるの?」 当然まあねという答えが返ってくると分かりながらも尋ねてみると、 「千絵さんが2人目」 彼は恥ずかしそうにそう答えた。 「えぇぇっ!?」 驚きのあまり、無意識的に飛び起きてしまう。 もうムードも何も無い。