「それじゃあ…これからのこと、色々決めなきゃね。
この部屋は好きに使っていいわ。
あなたの部屋も小さいけど、一応用意してあるから」
誰と住むわけでもないのに狭い部屋に住むのが嫌で2LDKの部屋に住んでいてよかった。
物置部屋がちゃんと機能する日がくるとは。
「ありがとうございます」
彼の表情が明るくなった。
「あ、でも寝室は一緒ね。布団とか用意できなかったから。
あと家事は大体やるけど、掃除だけはやってもらえる?」
「はい、わかりました」
苦手な掃除の手間が省けるのはありがたかった。
「それと敬語はやめてね。
あとは…金額のことだけど」

