なんだぁ、そっかぁ~と妙に心から納得してしまった私は、長年の悩みにやっと納得の行く答えが出た喜びで胸が満たされていた。
喜びを分かち合いたくてゴリオの胸に頬ずりすると、ゴリオの香りを胸一杯に吸い込む。
温かな日だまりのようなゴリオの香りに満たされて、コンプレックスだらけだった自分がまるで生まれ変われたような気がした。
人生で最初で最後になるはずの告白は、情けなくて恥ずかしくてみっともなかったけれど、
ゴリオとずっと一緒にいられるのなら、どんな醜態を晒したってかまわない。
だって恥ずかしい思いをした分だけ、思いを通じ合わせられたのだから。
幼なじみから一歩踏み出して、二人できつく抱き合いながらさっきまでのやりとりを思い返すと、
それでもやっぱりちょっといたたまれないぐらいに恥ずかしかったけれど。



