ゴリオの腕の中で明らかにさっきとは違う動揺を見せる私にゴリオが目聡く気づく。
そしてゆっくりと私の視線の先を辿ると、ゴリオが気遣うように私の腕を優しく撫でながら言った。
『俺には美紀が必要だ。フサフサだろうがモフモフだろうがそのままのお前が大好きだ。だからずっと側にいてくれ。』と……
ありがとうゴリオ。
どこまでも優しいゴリオ。
そんなゴリオが私も大好きよ。
ずっとずっと側にいるよ。
私の方こそゴリオが必要だよ。
ゴリオがいるから私らしくいられるんだと、確かに心の底からそう思うんだけれど……
思わず「ゴリオほどフサフサもモフモフもしてないわ!」と言いそうになったのは永遠に秘密だ。



