GORIO-ゴリオ-


もしかしたら自分は本当は華奢なんじゃないだろうか…?と、そんな希望がチラッと心を過ぎる。

もしかしたら体毛だって自分が思うよりは薄いのかもしれない。

そう期待を込めて自分の腕を見てみると、


そこには---


フサフサと、

モフモフと、

生えていた。

体毛が。

それはもう、

びっしりと、

ゴリラばりに…。


なんじゃコリャーー!

私ってばやっぱりゴリコなんじゃん!


ショックの余りそう大声で叫び出しそうになったけれど、そこは乙女のプライドと気合いで何とか堪えた。

やっぱり現実はそんなに甘くないわよねと、みるみるうちにしぼんで行く自分の心を叱咤する。