それに比べて--

女がゴツいのは好まれない。

女がイカついのは許されない。

女が毛深いのは好かれない。


自分よりガタイの良い女を好きになる心の広い男はそうそう居ないのだと、私は今までの経験から身を持って知ったのだ。


これ以上ガタイの良い女だと言われたくない。

デカイ女だと言われたくない。

毛深いという事を引け目に感じたくない。

後ろ指を指されたくない。

もう傷付きたくはない。


だけどゴリオに追いつきたいと必死になった結果が今の私なのだ。

涙ぐましい努力の結果が今の私なのだ。


だとすれば--


私がこんな身体になってしまったのも、

ボーダーの服が着られないのも、

もしかしたら毛深い事さえも、

全てはゴリオのせいではないのか!