だけど、長年培った身体的コンプレックスはそうそう簡単に治せるものではなく、自分ではもうどうしようもなかった。


一体どうすれば良かったのだろう…

骨でも削れば良かったと言うのだろうか!?


こんな体型のせいで、少しでも太れば私はすぐさまゴツい女になってしまう。

華奢とは程遠い自分が悲しい。

だから恐ろしくてボーダーの服が着られない。

ちょっとでも太った私がボーダーを着れば、すぐさまラガーマンに早変わりだ。


恐るべしボーダー。

私の肩幅をより広く見せてくれる有難迷惑な機能付きだ。

だからどんなにボーダーの服が好きでも、マリンルックが好きでも、ボーダーを着る事だけは我慢していた。


なのに…

よりによってゴリオは大学でラグビー部に入りやがった。


ゴリオのラガーシャツ姿…

ゴッツさハンパない!


その姿はまさに真のラガーマンだった。

ラガーシャツのボーダーが益々ゴツさを引き立てている。

だけど、どんなにゴッツくたって許される。


だってゴリオは男だから。


むしろラグビー部だからゴッツければゴツイ程に箔が付くだろう。


だってゴリオは男だから。


ムチムチでピチピチのラガーシャツから体毛がフサフサとはみ出していようが関係ない。


だってゴリオは男なのだから。


ゴツくても当たり前。

イカつくても当たり前。

毛深くても当たり前なのだ。


なぜならば男だから。