とにもかくにも、
記憶喪失っていうのは
一時的なものが多いって言うし
(映画でも、漫画でも…)
とりあえず、様子を見ようって事で
話が落ち着いた。
「いつまで?」と聞きたいだろうに
気丈に聞かないでいてくれるのが
解った。
「その…何て呼んだらいいだろ?
君の事。おい…とか、あんた…じゃ
失礼だろ?とりあえず数時間か
数日間かは解らないけど…」
「ねこ。」
「え?」
「昨夜拾ったって言うねこ、
さっき名前で呼んでたでしょ。」
「ましろ?」
「うん。それでいいや。」
「でも…」
「だって、本当はその子が
ここにいるはずだったんだし。
でも、実際ここにいるのは私だし。
…それで、いい。」
この瞬間から「ましろ」となった
彼女は窓の空を見ながら
「それでいい。」
と言った。
記憶喪失っていうのは
一時的なものが多いって言うし
(映画でも、漫画でも…)
とりあえず、様子を見ようって事で
話が落ち着いた。
「いつまで?」と聞きたいだろうに
気丈に聞かないでいてくれるのが
解った。
「その…何て呼んだらいいだろ?
君の事。おい…とか、あんた…じゃ
失礼だろ?とりあえず数時間か
数日間かは解らないけど…」
「ねこ。」
「え?」
「昨夜拾ったって言うねこ、
さっき名前で呼んでたでしょ。」
「ましろ?」
「うん。それでいいや。」
「でも…」
「だって、本当はその子が
ここにいるはずだったんだし。
でも、実際ここにいるのは私だし。
…それで、いい。」
この瞬間から「ましろ」となった
彼女は窓の空を見ながら
「それでいい。」
と言った。

