「何泣きそうになってんだバーカ!」 頭をぽんっと軽く叩いて笑うソイツ。 あたしはきっと いつの間にか ソイツに惹かれてた。 「消毒…。あるから…させて。」 震える声でソイツの腕をとる。 「…ってぇ!!」 消毒のとき痛がるソイツにもっと申し訳なくなる。 だからあえて 強がった。 「…それぐらい我慢してよ。」 本当は不安で不安で仕方なかった。 ソイツはそんなあたしの心を察したのか察してないのか、 もう一度あたしの頭を軽く叩いた。