「夏希…
今…お母さんって…」


コクンッ


縦に頷く


「何年ぶりかしら?
事故から夏希が変わってしまったものね
嬉しいわ…ッ…」


お母さん泣いてる…


「今まで迷惑かけてゴメンね…
私ね今日までずっと私が養子だと思ってたんだ
だけど今日、皐月お兄ちゃんと出かけて…事実を教えてもらったの」


「養子がいること知ってたのね…
でもね、お母さんもお父さんも皐月を実の子のように育ててきたのよ
だから皐月が養子だってことすら忘れてたわ」


「お母さん…
今までゴメンなさい…
あとね、私…学校で友達いなかったの」


「…知ってたわよ」


え?


「それくらい知ってたわ
栗山家の情報網なめないで欲しいわね?」


「そっか…
でもね!今は光希のおかげで楽しいよ
あと…光希と付き合うことになりました…
婚約者決定だと思う…
いや、決定じゃないとイヤだ」