「さすがにみんな起きてないかな?」


私は家の門の前に立った


“ビーンポーン…”


『はい…
……夏希様ですか…?
少々お待ちください
すぐに門に迎えを行かせます』


「ありがとう…」


ウチのメイドさん…


こんな早くから起きてくれてたんだ


今度、感謝しないと…



「お待たせしました」


「ありがとう」


玄関に向かう


「今日は皐月様が帰っていらっしゃいます
大丈夫ですか?」


「えぇ、大丈夫よ
ありがとうね」


今からお兄様に会うんだ…




ホントは…


合わせる顔なんてない…