「あのねぇ………
私達、知り合いでもないのにどうしてアンタにそんなこと話さなきゃなんないのよ」
ほら来た
やっぱりね
「僕は北川大輝!
中学3年生だよ
受験でここを受けようと思って体験に来たの!
ところでさ栗山夏希ちゃんて知らない?
その子がいるからここ受けるんだ!」
オレは父さんに無理やりこの学校を受けさせられる原因となったあの女の名前を聞いた
どうせならこんな人だったらいいのに………
何で婚約者年上なんだよ……
今回は光輝か豊にゆずるつもり
オレはまだまだ結婚できる年じゃ無いしね?
するとお姉さんは固まった
知ってるのかな?
「し、知らない…………
私、友達いないの
だから周りの子の名前なんて…………」
友達いないのか……
だから固まってたんだ
悪いこと聞いちゃったな
「そっか
これで僕のコト知ったでしょ?
お姉さんの悩み話してくれないかな………?」
オレは前の話に戻して聞くことにした
必殺の“僕のことほっとかないで”って目で見つめた
「………………分かった」
やったね
これにはお姉さんもおちたみたいだね?

