桜がひらひら舞い散る。
この丘を登れば、俺は高校生。
今日から、高校生なんだ。


バカすぎた俺がなんとか高校に入学できた。
あとは…ダチだけだな。



ちゃんと髪整ってるかな?
てか制服似合ってか?
俺は高校デビューすんだ。

もう、あの頃には戻らない…。






「えぇ、これで話を終わります。
素敵な高校生活が送れるよう願っています。」

かったるい校長の話が終わり生徒は教室に戻る。




「ここか…」

自分の教室に入ると、俺に注目が浴びる。



「髪すげっ」
「かっこよくない?」
「やべえな」


ちらちらと聞こえる俺の陰口。



マジか…。

赤茶に染めたのがやばかったか。




周りは明るくても茶色。
明らかに自分だけ浮いてる。

どしっと席に座るとさらに聞こえる陰口。


なんか嫌なクラスだ。