『あや、久しぶり』
『りゅうっ!!もう来てたんだね!』
小学5年生の春
ゴールデンウイーク。
とある田舎町の、海の近くにあるキャンプ場。
私、三崎彩花と小さい頃からの友達で、私の初恋の男の子…龍也の明るい声が響く。
私たちはいわゆる幼なじみなの…かな?
私のパパは、サーフィンをやっている。
ママと結婚する前からのいちばんの趣味で会社がお休みの日は、すぐに海へ出かけていっちゃう。
そんなパパみたいなサーファーが集まるキャンプで、私たちは出会った。
とは言っても初めて会ったのはずっとずっと小さい頃で…赤ちゃんの時かな…?
そのくらい、本当に小さな頃から遊んだ、幼なじみのような存在なんだ。